台湾中部・雲林県 ゆったり散策 地元の味に舌鼓

台湾中部に位置する雲林県は、農業大県であるだけでなく、純朴な町の風情、庶民のB級グルメ、民間信仰文化など多彩な魅力を備えています。台湾高速鉄道雲林駅の営業が始まるとともに、台湾好行バス「北港虎尾線」も運行を開始し、雲林がぐっと身近になりました。「2017台湾ランタンフェスティバル」では、工芸の故里・北港が会場の一つに決まっています。

今回では雲林の西螺・虎尾・北港を中心に、懐かしい風情いっぱいの見どころへお連れしましょう。気ままに散策しながら、伝統の美食に舌鼓です。南国らしい人情にも触れたいです。

Access:
1. 台北西バスターミナルB棟から高速バスで西螺へ
2. 台湾高速鉄道雲林駅からタクシーで虎尾市内約15分
3. 台湾鉄道斗六駅から台湾好行バス「北港虎尾線」で北港・虎尾へ
4. 台湾好行バス



【西螺鎮】

西螺(シーレイ)は雲林県北端にあたり、北は濁水渓を挟んで彰化県と接し、稲作と醬油作りで知られます。延平老街(旧市街)では伝統家屋がよく保存され、八十年前にタイムスリップしたかのような雰囲気が味わえます。

西螺鎮マップ

・延平老街(旧市街)

「延平老街文化館」の前身は「捷発乾記茶荘」です。

延平老街文化館の内部


延平老街は1937年に「市区改正計画」により整備された一角です。現在142棟の歴史建築が残っており、「螺渓歯科」「金玉成商行」がその代表格です。カフェにリノベーションされた金玉成商行では、建築の構造と内装を残し、レトロな風情を漂わせています。「延平老街文化館」の前身は「捷発乾記茶荘」と呼ばれた茶商で、1936年創建の建物です。福建と欧風が融合した建物は優美で、今は展示スペース兼ビジターセンターとして再利用されています。